マイナ保険証を解除するのはなぜ?無いと生活が不便になるのか?

マイナ保険証を解除したら?生活は不便になる?と書いてある写真 今が旬のネタ!

マイナ保険証の解除申請が増加しているというニュースが入ってきました。

厚生労働省は18日、1月のマイナ保険証の利用登録の解除申請が1万3212件あったと公表した。
解除申請は昨年10月下旬から受け付けが始まっており、累計解除申請数は5万8426件に上った。

マイナ保険証を作るのも面倒だったのに、解除を選択するかたが多いのはなぜでしょうか?この記事ではマイナ保険証を解除したあと生活が不便になるのか?に焦点をあてて考察していきます。

マイナ保険証を解除したあと生活が不便になりそうなもの

マイナ保険証がないと不便になりそうなものをあげてみます。

①過去にもらった薬や健診結果を覚えておかないといけない

お薬手帳や健康診断の結果を持っていけばよくない?

私もそう思いました。しかし外出時に常にお薬手帳や健康診断の結果を持ち歩いているかたっているのでしょうか?

病院へ行くと決まっているのならお薬手帳や健康診断の結果は持っていくことは可能でしょう。しかし外出先で突然病院にお世話になったこと1度はあると思うのです。

そんな時にマイナ保険証使って、情報提供に同意することで、過去に処方されたお薬や特定健診などの情報を医師・薬剤師にスムーズに共有することができるのです。

初めて受診する医療機関・薬局でも、患者本人が情報提供に同意すれば、医師・薬剤師がデータを確認することができるため、より良い医療が受けられます。

さらに、マイナ保険証の情報を自分で見ることができるというのはご存知でしょうか?

マイナポータルにログインすると自分の診療・薬剤情報を見ることができます。医師や薬剤師だけが確認できるものではないのです。

いつ病院にかかっても過去の情報がわかるというのがマイナ保険証の最大のメリットになると考えられます。

『病院にお世話にならない』、『健康診断はこの先も問題ない』というかたはマイナ保険証でなくてもいいのかと思います。

②申請が間に合わないと高額療養費を一旦支払うことになる

高額療養費制度って聞いたことありますか?医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度のことです。

今までは支給を受けるために、通常、医療機関・薬局の窓口で一度全額を支払った後に、支給申請書を提出する必要がありました。

事前に「限度額適用認定証」を申請することで、窓口負担を上限額に抑えることができますが、もし申請が間に合わなかった場合は、高額な費用を一時的に支払わなければいけません。

申請が間に合わず急性虫垂炎で30万円の大金を退院時に払ったことがあります

しかしこれからは、マイナンバーカードを健康保険証として利用すれば、「限度額適用認定証」がなくても、公的医療保険が適用される診療に対しては限度額を超える分を支払う必要がありません。

注意:入院時の食費負担や差額ベッド代等は高額療養費制度での自己負担限度額の対象に含みません。

これでマイナ保険証があればいきなり高額療養費を払わなければならないという事態がなくなります。

不測の事態に備えてという点ではマイナ保険証があったほうがいいのではないかと考えられます。

③確定申告時に医療費控除の申請がめんどくさい

医療費控除というのはご存知でしょうか?その年の1/1から12/31までの間に自分または自分と生計を一にする配偶者やその他の親族のために医療費を支払った場合に使える制度です。

その支払った医療費が一定額を超えるときは、その医療費の額を基に計算される金額の所得控除を受けることができます。

医療費控除を受けるためには、医療費の領収書から「医療費控除の明細書」を作成し、確定申告時に添付する必要があったため、1年分の医療費の領収証を管理する必要がありました。

しかし、マイナポータルからe-Taxに連携することで、確定申告時の医療費控除申請がカンタンになります。

医療費の領収証を管理・保管しなくてもマイナポータルで医療費通知情報の管理が可能となり、マイナポータルとe-Taxを連携することで、データを自動入力できます。

これは助かる方が多いのではないでしょうか。毎年2月~3月の時期に病院や薬局の領収書をまとめておく手間や計算する労力が省けます。

家族分まとめると意外と医療費がかかってるんだなと毎年思います。この手間がなくなるのはありがたいです。

④医療現場で働く人の負担が減らない

医療従事者の負担が激減するということです。病院へ行くとまず受付で

  • 加入している保険の資格情報の確認
  • 今月何度目の受診か?
  • 薬があるのか?診察だけか?

などを目視で確認して手入しています。注意していてもミスが起こることがあります。しかし、マイナ保険証があれば、資格情報などを自動取得することができます。

事務職員の負担が軽減され、さらに自動化により誤記リスクも減らすことができるのです。

⑤従来の保険証だと不正防止にならない

従来の保険証は顔認証や暗証番号入力がなかったので不正があとをたたなかったのです。この点からもマイナ保険証の運用が広がったのではないかと考えられます。

なぜ解除したい?マイナ保険証の問題点が改善されないのが理由

では解除を望むかたの理由は何でしょうか?調べてみました。

マイナ保険証の紛失や盗難が怖い

個人情報が大量に入っているマイナ保険証は医療機関で使うのは便利な反面、紛失や盗難が怖いという声があります。個人情報漏洩やプライバシーが守られないリスクがあるわけです。

今までの保険証でもそのリスクはありましたが、マイナ保険証には診療情報や薬の情報まで含まれています。今まで以上に紛失や盗難が恐ろしいと思うのは当然なことです。

当時マイナポイントにつられて作ったが使い方がわからない

政府がマイナポイントキャンペーンを行ったことがありました。第1弾は2020年9月から2021年12月まで、第2弾は2022年6月末から実施されました。

マイナポイント事業は、マイナンバーカードの普及とキャッシュレス決済の拡大を目的として、国が実施したポイント還元制度です。

このポイントにつられてマイナンバーカードを作った方も多いのではないでしょうか?(私もそうです)

『マイナンバーカードを保険証として使う』というのが難しいという声があります。そもそもマイナカードを保険証と紐付けるということ自体が難しいという話も多いです。

前の保険証のほうがわかりやすくて良かったと解除希望する声があがってます。

通信障害や停電、災害時にはカードが使えない

オンラインを前提としているため、通信障害や停電・災害時にはカードが使えず受診が滞る可能性が残ります。

電子マネーも同様ですが、これはネットワーク社会の最大のデメリットです。便利なようで、災害時はものすごく不便で混乱することが予測されます。

セキュリティーの問題やシステムエラーの不安

オンラインを使うので当然インターネットのセキュリティーが問題視されます。マイナ保険証を紛失や盗難していなくても情報だけを抜かれてしまう不正アクセスの可能性もあります。

システムエラーも起きることがあります。他人の情報が見れてしまったという意見もありました。逆に自分の情報が他人に見られる可能性もあります。

問題点や不安が払しょくされないと、マイナ保険証を解除したいかた増えてしまうのはしょうがないことだと思います。

マイナンバーカードの有効期限切れで使えなくなる

マイナ保険証の有効期限は、マイナンバーカードに内蔵されている電子証明書の有効期限に依存します。
電子証明書の有効期限は5年で、期限が切れるとマイナ保険証として利用できなくなります。
ただし、有効期限の満了日が属する月の月末から3か月後の月末までは、オンライン資格確認により有効な資格情報のみ医療機関等に提供されるので健康保険証として利用できます。
注意点は3か月以上経過すると利用できなくなので、住民票がある市区町村の窓口で早めに更新手続きを行わなければならないことです。

マイナ保険証は簡単に解除できるものなのか?

マイナ保険証は加入する健康保険組合など(国民健康保険は自治体)に申請すると解除できます。原則所定の申請書を提出しますが、マイナポータルからオンラインで受け付ける自治体もあります。

実際の解除は申請した翌月末に反映され、解除すれば資格確認書を受け取ることが可能です。この資格確認書で医療機関の受診が可能です!

解除申請書を出してもすぐには解除できそうもないですね。資格確認書が来るまでは絶対健康でいないといけませんね!

マイナ保険証を解除すると生活はどうなる?のまとめ

マイナ保険証は便利な反面、課題も不安点も多いことがわかりました。不安が大きいかたほど解除したい気持ちも大きいのでしょう。

従来の保険証が発行されなくなってしまったし、資格確認書も廃止となるとマイナ保険証しか頼るものがなくなります。それまでには問題点が改善していることを望みます。

現在のマイナ保険証の累計登録数は8153万414件となってます。解除の波ががどこまで広がるか、食い止められるのか注視していきたいと思います。

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