オリンピック男子バレーがドイツに勝つには?ミドルブロッカーとサーブがカギ

オリンピック男子バレーがドイツに勝利するには?と書かれた写真 全日本編

オリンピックがもうすぐ始まりますね。ネーションズリーグが終わったばかりのバレーボールですが、またすぐ真夏より熱い戦いが観れるのが楽しみです!

初戦のドイツはネーションズリーグでは6月5日に戦い、フルセットで日本が勝利しています。

※最後のまとめに追記ありです

オリンピックでは7月27日(土)に対戦します!日本時間午後4時から日本テレビやBSーNHKで放送されるそうです。
7月22日追記:TVerでも配信が決定しました。

応援しやすい時間帯なのがありがたいです。この記事は初戦であたるドイツに対して効果的な戦略を考えてみました。

ドイツのミドルブロッカーのスタートを遅らせる

日本がレフトやライトからの攻撃の時にドイツのミドルブロッカー(前衛の真ん中の選手・別名センター)もサイドに寄り、2枚ブロック(2人で飛ぶブロックのこと)で攻撃を止めようとします。

このミドルブロッカーの動きがフランスやスロベニアと比べて遅いような気がします。

相手のミドルブロッカーが遅いので、スパイククロスに打てる!と喜んでる絵

ミドルブロッカーって身長が高い人やリーチ(腕)が長い人を置く場合が多いですよね。スタートが少々遅くなっても手を伸ばしてボールに届いてしまうシーンもよく見かけます。

それでも基本である”ブロックが揃わないうちに(相手がジャンプする前の姿勢が低いうちに)スパイクを打つ”というプレイで1点を取りに行くのが効果あるのではと考えます。

遅れて飛んできたけどブロックに間に合ってないクロス側に攻撃を決めたり、遅れてくると斜めに飛んでしまうので、ブロックの形が出来てない手のひらに当ててブロックアウトを狙うのも効果的です。

ドイツのミドルブロッカーが間に合わないようにするためにはセッターの関田誠大選手の采配が重要になってきます。そして今の日本選手は全員どこからでも打てます。

エースの石川祐希選手をマークしてたとしても他の選手に決められてしまう可能性が高いので、相手はリードブロック(トスが上がってから動いてブロックすること)が多いです。

リードブロックだとどうしてもミドルブロッカーがサイド(レフトやライト)からの攻撃に間に合わないというのが弱点なので、注意をそらしてうまく使っていきたいですね。

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オリンピックもサーブは狙いどころで点を稼いでいく

守りが固いと言われているドイツのバレーボール選手ですが、

ネーションズリーグでは日本のサーブが崩していたね!

どのチームでもサーブは最初の攻撃なので”1点取りに行くサーブ”をすべきです。

ただやみくもに強いサーブを打てばいいというわけではなく狙いどころってチームごとに、ローテーションのターンごとにあると思うのです。

例えばネーションズリーグの時のドイツの場合だとセッターが前衛の場合、ネット前にセッターがいます。レフトはスパイクの助走を始めるところで守ってます。

他4人のうち3人で後衛を守り、最後に14番が後衛の後ろでサーブに関わらないようにしていました。

14番はレセプション(サーブカット)が得意ではないのか、攻撃に専念させるためにサーブに関わらないようにしているかのどちらかだと考えられます。

このフォーメーションだとサーブの時にドイツ側はライトがぽっかりとがら空きです。もちろんわざと空けているのかもしれませんが、自分だったら前衛のライトにサーブを落としてみたくなります。

ネーションズリーグはフルセットで勝利しましたが、最後の15点目は山内晶大選手のサービスエースでした。セッターが後衛なので前衛の選手の後ろにいて、14番は12番の後ろに控えていました。

なんとなく6人が2人ずづコートの真ん中らへんにいるようなフォーメーションでした。

山内晶大選手は見逃さなかったのでしょう。後ろ目にサーブを打って見事なサービスエースで試合に勝利しました!

フォーメーションで毎回サーブの狙いどころが変わるし、サーブを打つ選手も変わってきます。サーブが効果的になるよう、うまくマッチしたローテーションを考えるのも面白いかもしれません。

車と同じぐらいの速度の弾丸サーブやグイィィーと曲がってくる変化球サーブ、空いているところに落とすサーブなどバリエーションがサーブにもたくさんあります。

状況に応じてサーブを使い分ける選手もいます。バレーのプレイの中でサーブだけはネットがあればひとりで練習できるので自主的にどんどん練習が可能です。

ピンチサーバーなら何百本、何千本とサーブの練習をしてきくるはずです。オリンピックという大舞台でもサーブで点を取るために、選手たちの努力がこの1球に込められているのです。

1点がとれるサーブを日本メンバーはみんな持ってるので失敗を恐れずどんどん挑戦していくべきです。対戦相手も皆うまいので自分のサーブがどこまで通用するかも試してみたくなりますね。

オリンピックではミドルブロッカーを軸に試合を作っていく

守備が固いと言われているドイツですが突破口はあります。最初に書いたドイツのミドルブロッカーのスタートを遅らせるためにも日本はセンターを軸にした攻撃というのも使ってほしいです。

山内晶大選手、小野寺大志選手、髙橋健太郎選手と3人の大型ミドルブロッカーの活躍が重要になってきます。

ドイツ側からしたら警戒するのはレフトの石川祐希選手、ライトの西田有志選手なのでしょうか。当然この2人にはブロックが離れません。離れないけど翻弄することができます。

石川祐希選手は強烈なバックアタックがあります。後衛に下がっても全く安心できない選手です。相手ブロッカーは前衛3人と後衛にいる石川祐希選手も注意しなければならないので気がぬけません。

石川祐希選手に注意を向けすぎると前衛から攻撃されることでしょう。逆に前衛に注目していると石川祐希選手にフェイントなどをやられてしまいます。

西田有志選手はストレートとクロスの使い分けが上手い選手です。常に強いスパイクを打ち込むイメージがあるので、ここぞって時にフェイントやるのも効果がありそうです。

この2人を思った通りに打たせるにはセッターの采配とミドルブロッカーの判断力が欠かせません。

決めてほしい時にレフトにトスをあげることが多いけど、『ここはレフトだろう』というところでミドルブロッカーを使ってくるのが観たいです。

オリンピック男子バレーがドイツに勝つには?のまとめ

いかがでしたでしょうか?ネーションズリーグに引き続きドイツに勝利する道筋が見えてきたような気がしませんか?

  • ドイツのミドルブロッカーを間に合わせない
  • サーブは狙いどころを考えて点を取りに行くことに集中!
  • レフトやライトからの攻撃を成功させるためにはセッターとミドルブロッカーの力が必要不可欠

簡単に勝てる相手ではないけれど、初戦を勝利して次の試合につながるよう弾みをつけてもらいたいです。

追記:残念ながらドイツに敗れてしまいました。フルセットまでもつれこんでの負け方だったので悔しすぎました。

最終セットの最後のドイツ優勝の瞬間のスパイクはなんとフェイントでした。お互い5セットまで戦って最後にフェイントを出せる度胸がドイツ強かったなと感じました。

『あと1点!』と両者とも意識している中で『フェイントあるかも』って考えるの難しいです。

それぐらい誰もフェイントが頭から抜けていたようなドイツ戦最後の1球でした。

ギリギリの戦いが今後も続きますが、金メダルの望みが断たれたわけではありません。切り替えて次の試合に臨んでほしいです。

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